平素より糸衣をご愛顧くださり、誠にありがとうございます。
この度2024 - 25AWコレクションをもちまして、糸衣ブランドを終了させていただくこととなりました。
これまで糸衣を支えてくださった皆さまに心より感謝申し上げます。
ブランド終了に際しまして、ニットデザインを務めていたYURI PARKから挨拶文を添付させていただきます。
ご一読いただければ幸いです。

東洋紡糸のカシミヤ糸に出会えたことを幸せに思います。
宝石のように繊細なベビーカシミヤの糸を手横編機で編み上げ、一枚のニットに仕上げた時の喜びは今も鮮明な記憶として残っています。高品質を誇るイタリア糸を用いたニット作りからカシミヤの美しさと魅力を存分に感じていましたが、東洋紡糸の匠の技により紡がれたカシミヤの風合いは私にとって特別で格別なものでした。日本の職人たちの技術を基盤にした糸作りから製品作りに至るまで、一貫した日本製のニットとして人々の暮らしに寄り添うアイテムを届けていきたい、という思いから“糸衣”ブランドは始まりました。糸衣を通じて、カシミヤ素材や糸の魅力に加えて日本の職人達との取り組みからニット作りの奥の深さを強く実感しました。またニット産業に情熱を注ぐ人々との関わりは、私にとって大きな糧となっています。糸衣という舞台の上で表現できる、ベビーカシミヤ、アラシャンカシミヤ、ピュアカシミヤなど、それぞれの糸が持つ特性と豊かな風合いを生かしながら、カシミヤの魅力を伝えたいという願いを込めて、これまでのコレクションを展開してまいりました。 糸衣の輪が、人々の心を繋ぐ輪となり、その広がりを見守ることができたのは何よりの幸せです。糸衣のニットをご愛顧くださったすべての皆さまに、心より感謝申し上げます。糸衣のラストシーズンとなります今季、是非、メイド・イン・ジャパン・カシミヤの魅力を手に取って感じていただけますと幸いです。

YURI PARK



日本から始まりそして広がってゆく”糸衣”の輪
糸衣の言葉の中に込められているのは「絆の和」「永遠の和」「自然の輪」「幸せの輪」
日本の職人たちの技術を礎とした糸作りからはじまり、もの作りに至るまで一貫したメイド・イン・ジャパン・ニット
私たちの身体、日常を包み込むすべての”衣”を提案してゆきます
カシミヤ山羊の厳選された素材調達からはじまり 一枚のニットに仕立て上げられるまで職人たちの手によって大切に編み出されていくコレクション。
いくつもの目には見えない糸が繋がり、編み出されていく日常のストーリー
それぞれのシーンの中で糸衣の輪が人々の心を繋ぐ輪となることを願いつつ

ABOUT ITOI

カシミヤ糸からニット製品まで一貫して日本生産している「糸衣」は、
創業1879年の歴史を誇る日本の紡績会社「TOYOBOSHI」と、イタリア・ミラノにてニット工房を20年以上営むニット職人
「YURI PARK」とのコラボレーションから生まれてくるカシミヤ・ニット・コレクションです。
当時、イタリア在住のYURI PARKが、日本の名門紡績会社TOYOBOSHIのカシミヤ糸と出会い、
その職人的な紡績技術と豊かな風合いを持つ糸に魅了されたことから、そのカシミヤ糸を使ったニット作りが始まりました。
2010年に「糸衣」としてファースト・カシミヤ・コレクションを日本国内で発表して以降、
日本のニットメーカーを生産背景に持ちながら、「ベビーカシミヤ」「アラシャンカシミヤ」「アルランシャンカシミヤ」など
内蒙古産の最上質な素材を用いたカシミヤ・ニットの魅力を発信し続けています。

YURI PARK DESIGN PHILOSOPHY

一枚のニットに包まれるときに感じる幸せ
目に見え、手で触れることのできるニットの中には「目に見えない価値」が込められています
目に見える美しさは人を満足させることができます
そして、人は目に見えない領域の中で本当の価値や喜びを見出すもの
一枚のニットの中に込められた思いは着る人の心にぬくもりを与え
そのぬくもりはそのとなりの人に安らぎを与えてゆく
ニットがニットであることの美しさを表現してゆく
YURI PARKのニットは人々の心に語りかけ、着込んでいくうちにより豊かな表情へと育っていき
心、身体に浸透し、ニットへのさらなる愛情が湧いてくる
そんな風に着る人と一緒に歳を重ね、心に豊かさを与えていくニット
自然の恵みに感謝し、となりの人を愛しニットを愛する職人の心がYURI PARKの原点となっています

TOYOBOSHI CASHMERE YARN

糸衣のカシミヤ糸を生産している東洋紡糸は、1879年(明治十二年)に創立された日本の繊維産業発祥の工場、桑原紡績所を前身として、
約144年以上の糸づくりの伝統を持つ、日本で最も紡績業の歴史を誇る紡績会社の一つです。
東洋紡糸は、カシミヤ糸の生産を1930年(昭和五年)に日本国内で初めて行い、
以来93年以上と100年近い年数を上質なカシミヤ糸を作るために時間を費やしてきています。
その永い時間の中で培ってきた原料を見極める力、繊維に損傷を与えない紡績技術、そこから生み出していくカシミヤ本来の風合い。
カシミヤニットに現れる風合いや表情は、「手から手」「世代から世代」へと、
日本の職人たちに受け継がれてきたカシミヤの歴史と伝統を内包するクラフトマンシップによって表現されています。

*生後12ヶ月未満のカシミヤ仔山羊から、初めて刈り取られる産毛だけを集め、特別に整毛されたカシミヤをベビーカシミヤと呼んでいます。
通常のカシミヤと比較しても、一段と格別な風合い、肌触り、独特の雰囲気を持ち合わせたベビーカシミヤは、カシミヤ繊維の中でも最高級の繊維といえます。東洋紡糸のベビーカシミヤは、広い内蒙古の中でも春の訪れが早く、冬の訪れは遅いという地域性がベビーカシミヤの採毛に最も適している内蒙古東部のみから仕入れています。この地で古くから実績のある有力企業との共同プロジェクトとして、独占供給契約を交わし、高品質なベビーカシミヤ原料の供給を世界でも、ほぼ独占的に受けています。

*生後12ヶ月未満について TOYOBOSHIのベビーカシミヤは、生後6か月未満の子ヤギから採取した産毛を主に、産まれてから冬を越したことのない子ヤギの産毛を使用しています。採毛は毎年7月に行われ、仔山羊の生まれる時期が12月頃から4月頃と差がありますので、12か月未満と括らせていただいています。

アラシャンカシミヤは、中国内蒙古自治区阿拉善盟に生息・飼育されているカシミヤ山羊品種で、盟名でもあります。
古くから中国で一番細く、風合いの良い品種としてその名を知られ、高い品質と希少価値ゆえに中国では毎年最高価格で取引されているカシミヤの中のカシミヤとも呼ぶべき最高級原料です。平均繊度15マイクロン前後という細さによって生み出される滑らかな肌触りは格別といえます。

優良なカシミヤ産地として知られている中国内蒙古自治区ですが、その壮大な面積(日本の約三倍)の中で優良品種と呼べるカシミヤ山羊は極僅かで、生息する地域もある限られた特定の地域になります。アルランシャンは、中国内蒙古自治区西部の北の方の一部産地に生息・飼育されているカシミヤ山羊品種で、アラシャン、アルバスと並び内蒙古西部良質カシミヤ山羊三品種の一つとして認定されています。

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